福田廣宣作品集

著者の作品集には下記に記載の通り、自作の新短歌集5冊、歌文集2冊のほか妻芳子との俳句集「寒椿」、兄秀實の「遺稿集」さらに現代語短歌の名作・秀作を纏めた「昭和新短歌選集」など3冊の編著がある。

新短歌集 銀婚旅行

Ginkonryokou 「銀婚旅行」は福田廣宣の第1歌集である。
  昭和22年から昭和41年の作品172首を収めた第1部 銀婚旅行(戦後篇)、
  昭和13年から昭和21年の作品169首を収録した第2部 椰子林の兵隊(陣中編)
  そして昭和3年から昭和12年の作品109首を収録した第3部制服の季節(青春篇)
  に分かれており、いずれも著者渾身の力作である。

  発 行:昭和42年3月5日
  著 者:福田廣宣
  発行者:小島清
  発行所:初音書房

新短歌集 セールス海峡

Ginkonryokou 「セールス海峡」は福田廣宣の第2歌集である。
  本篇には本題となっている第1部 セールス海峡のほか、第2部 ビジネス階段
  第3部 裸木公園、第4部 紅葉列車、第5部 赤い旅券と昭和42年から昭和47年まで
  合計377首の作品が収められている。著者はセールスとは人間への挑戦であり社会への
  抵抗であるとし、セールスマンの生の記録を歌を通じて表現している。

  発 行:昭和48年5月5日
  著 者:福田廣宣
  発行者:石黒清介
  発行所:短歌新聞社

新短歌集 マンモス曼荼羅

Ginkonryokou 「マンモス曼荼羅」は福田廣宣の第3歌集である。本篇には本題である第1部マンモス曼荼羅
  のほか、第2部 飢餓工場、第3部 透明な秋と昭和48年から昭和51年迄の合計224首の
  作品が収められている。著者はマンモス会社や官庁のもつ裏側の性向を、中小企業のもつ
  弱さと悲しさを経済の非情さと働く者のあわれさを、経済とポエジィの二眼レンズをもった
  新しい短歌のレンズで捉えたと言う。

  発 行:昭和52年 月 日
  著 者:福田廣宣
  発行者:石黒清介
  発行所:短歌新聞社

新短歌集 河童天国

Ginkonryokou 「河童天国」は福田廣宣の第4歌集である。本篇には本題である河童の歌150首のほか、
  古今河童物語として河童渡来記、水戸浦河童、火野葦平の十二支、原田種夫河童など
  と共に7点の口絵が収録されている。著者は兄秀実の残した河童の諸資料を整理する
  うちに河童から葦平は河童伝承から小説を作ったが、君はそれを短歌に凝縮してみては
  どうか、とけしかけられ我武者羅に河童の歌を作り続けたという。

  発 行:昭和57年12月1日
  著 者:福田廣宣
  発行者:只野幸雄
  発行所:短歌公論社

新短歌集 しろがね峠

Ginkonryokou 「しろがね峠」は福田廣宣の第5歌集である。本篇には昭和52年から昭和61年末までの作品306首
  が収められている。小題は「僕の仲間」、臨泉亭と称した自宅のあった井之頭公園を歌った
  「臨泉亭周辺」、「兵の日」、「山と海と」、「ラバウル収容所」などである。
  これらの作品は、長い人生の旅、山路をこつこつと歩き登って辿りついた一つの峠、
  銀齢峠の歌であり、題名はこれに因んで「しろがね峠」と名付けたと言う。

  発 行:昭和62年7月11日
  著 者:福田廣宣
  発行者:石黒清介
  発行所:短歌新聞社

福田廣宣 歌文集

Ginkonryokou   福田廣宣の第6歌集である本篇には「シルバー横丁」とのサブ・タイトルで昭和62年以降の
  作品約250首が収められている。後半には廣宣が自由律短歌の師と敬う清水信氏の評伝の
  ほか、未踏の短歌の道を切り開いた京都の高草木暮風と青山霞村の評伝が収録されている。
  その他、自由律歌人群像として、先輩の橋本甲矢雄、足立公平、千賀浩一、平井康裕氏ら
  への追悼文が書かれている。

  発 行:平成5年9月10日
  著 者:福田廣宣
  発行者:角川春樹
  発行所:角川書店

続・福田廣宣 歌文集

Ginkonryokou   福田廣宣の第7歌集である本篇には阪神・淡路大震災での被災経験を歌った「激震は走る」
  などの小題目を含む288首が「シルクロード歌紀行」とのサブ・タイトルで収められている。
  第2部は先哲・石原純氏ら諸先輩の評伝と同僚への追悼文が、また第3部には、九州の
  新短歌史が編まれており、新短歌を深く愛して逝った諸先輩を始め、多くの無名の同志へ
  捧げる鎮魂の書としている。

  発 行:平成11年3月30日
  著 者:福田廣宣
  発行者:角川歴彦
  発行所:角川書店

俳句集 寒椿

Ginkonryokou 「寒椿」は福田廣宣の妻芳子の俳句が主の俳句集である。前編は福田芳子の作品集で昭和54年
  から平成14年までの作品176句と角川・平成俳壇入選句など39句がが収められている。
  後編は廣宣の昭和59年から平成14年までの作品70句が耕二のペンネームで収められている。
  芳子は昭和54年に中村汀女主宰の「風花」に入会、昭和59年からは加藤三七子主宰の
  「黄鐘」に入会、俳人協会会員である。

  発 行:平成15年5月31日
  著 者:福田芳子・福田廣宣
  発行者:伊吹藍
  発行所:潮汐社

福田秀實遺稿集

Ginkonryokou 「福田秀實遺稿集」は昭和56年1月に他界した福田廣宣の実兄秀實の遺稿集である。兄秀實は
  九州自由律新短歌の一時代を築くとともに、郷土浮羽郡田主丸観光に大きな足跡を残した。
  遺稿集は文庫本サイズで142ページ、短歌、詩、漢詩、随筆などを中心に約300点を
  収録している。秀實氏は明治41年、田主丸町中新町の生まれ、晩年は田主丸町の公民館主事、
  町教育委員会次長、観光協会理事を務めた。

  発 行:昭和57年1月23日
  編 者:福田廣宣
  発行者:福田チエ子
  発行所:株式会社漫画こけし

昭和新短歌選集

Ginkonryokou 「昭和新短歌選集」は−現代語短歌の軌跡と展望−との副題がついているが、
  昭和49年ころから編者がコツコツと書き留めてきた先輩・歌友393名の秀作1769首が
  収められている。



  発 行:昭和54年10月1日
  編 者:福田廣宣
  発行者:角川春樹
  発行所:角川書店

続・昭和新短歌選集

Ginkonryokou   昭和54年に「昭和新短歌選集」を上梓してから10年、編者は昭和54年から昭和63年末まで
  405名の秀作2193首を選び「続・昭和新短歌選集」を編んだ。
  編者は本集を「昭和末期十ヵ年間の口語歌秀作のアンソロジィ」として編んだという。



  発 行:平成元年10月10日
  編 者:福田廣宣
  発行者:角川春樹
  発行所:角川書店

平成新短歌選集

Ginkonryokou   平成に入り平成7年1月の阪神・淡路大震災に遭遇し、卒寿を迎えた編者が一部の歌集・歌誌を
  喪失しながらも平成年間の秀歌を編んだものである。




  発 行:平成14年7月20日
  編 者:福田廣宣
  発行者:角川歴彦
  発行所:角川書店

著者略歴

Ginkonryokou   (1912年)1月5日、福岡県浮羽郡田主丸町生まれ。
  (現:三菱マテリアル)、及び同系列会社に勤務。
  昭和3年より口語自由律短歌を創り始め、「新短歌」「芸術と自由」会員。
  元新短歌人連盟常任委員。   昭和53年、新短歌人連盟から「新短歌作品賞」、
  昭和60年に「新短歌功績賞」を受賞。
  平成6年、新短歌社から「新短歌功績賞」を受賞。
  歌文集2冊、編著4冊、他。   元かっぱ村会員。
  現住所:兵庫県芦屋市浜町12-3 エルホーム芦屋412号


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